牟礼のコートハウス
2010年 東京都 RC造 地上2階 敷地面積：200.40㎡ 建築面積：80.07㎡ 延床面積：127.98㎡
緑豊かな公園のほど近くに建つ、1階、2階ともにほぼワンルームの構成のコートハウスです。
住宅以外に+αの用途を持つこの建物は、中庭・アプローチの北庭・カバードデッキ・屋上庭園など性格の異なる外部空間と内部空間の多様なつながりが重視されています。
建物を南に寄せ、アプローチの庭を広めに北に設けています。右手前に見えるのは黄色い紅葉がきれいなカツラ。
ここは、 一時的な駐車スペースとしても使用する場所。庇の上にも植栽していますので、緑に迎えられる雰囲気となるでしょう。
アプローチの北庭。住宅の庭は、南面するリビングの窓から風景を楽しむために南に配置することがセオリーですが、北庭には明るく照らされる緑を順光で眺められる魅力があります。
貴重な資料を扱うアトリエは、中庭を囲むようにコの字型のワンルームになっています。中庭の主木は令法。撮影時は土が見えていますが、今では下草で覆われています。
中庭の左が北にあるホール。扱う資料の性格を考慮し、あえて南（右）を閉じて壁とし中庭に大きく開いています。また、UVカットガラス、LED照明などを採用しています。
中庭・ホール・アプローチの庭へとつながる様子が分かります。緑の風景がつながっていきます。
ホールから北庭を見ています。南北両側の庭が見える場所です。
庭の風景を楽しむためには、その背景に余計なものが見えてはその魅力も半減します。ここでは、少し高めの板塀が緑の背景として風景を引き立たせます。
2階は、テンポラリーな使い方を想定したワンルームの居住スペース。外部空間とひとつながりになっています。
右が水まわり、正面がカバードデッキ、その奥が壁に囲われたデッキ、さらに奥がアプローチの庭です。左の四角い窓からはアプローチのカツラが見えます。
洗面脱衣室の奥はバスコート。
バスコート
シンプルなデザインの窓越しに、内と外がひとつながりになります。
シンプルなデザインの窓越しに、内と外がひとつながりになります。
カバードデッキはガラス屋根に覆われているので、雨に濡れずに過ごせます。
正面の壁の開口越しに隣家の緑が見えます。
扉の向こうには階段があって、屋上庭園に行くことが出来ます。黄色く色づいているのがカツラ。
屋上には土を入れ、全面を屋上庭園としています。草花のガーデニングだけでなく、陽当たりがとても良いので家庭菜園としても活躍します。周囲の豊かな緑も楽しめる最高の場所です。
新緑の北庭の様子。庇上の植栽も芽吹き、下垂してアプローチを彩っています。
新緑の北庭の様子。庇上の植栽も芽吹き、下垂してアプローチを彩っています。
新緑の北庭の様子。庇上の植栽も芽吹き、下垂してアプローチを彩っています。