北町の方形
2009年 東京都 木造 地上2階地下1階 敷地面積：140.01㎡ 建築面積：54.01㎡ 延床面積：141.71㎡
武蔵野の緑が色濃く残る落ち着いた住宅地の一角に建つ住まいです。
家族が集う場所をリビングとは別に地階に設け、地上の庭とつなげて光を取り込むようにスキップフロアとしました。
１階と地階は、動線が立体的に回遊しながらつながっています。
空間変化に富む内部に比べ、外観は周辺環境に馴染む落ち着いた佇まいとしています。
西の前面道路から見る。アプローチの脇にはカリン、左の板塀に絡まるのはカロライナジャスミン。
アプローチと駐車場は、植栽をしてやわらかい雰囲気としました。床の素材は同じですが、草目地のパターンの違いで場所を表しています。
玄関を入ると、半地下のリビング越しに庭が見えます。
大きなガラス窓を通して庭の風景が広がります。右が半地下のリビングで、左がデッキとつながるダイニング。
ダイニングから玄関を見返す。来客が多いので、吹き抜けに面して長いベンチを設けています。
リビングからは、庭を見上げるようになります。目の前に緑が広がる光景は、非日常の雰囲気。階段は収納になっています。
リビングから見ると、スキップの構成がよく分かる。地階から１階までひとつながりの空間。
リビングを見下ろす。窓の前はハーブ畑。
簾戸を閉めると光が穏やかに。夏の厳しい陽射しを和らげることができます。
ダイニングからリビングの方を見る。
キッチン
ジューンベリーを主木にした主庭には、実のなる樹を選んで植えています。
窓の前はハーブ畑。収穫を得ることは何物にも代え難い喜びにつながります。
ハーブ畑
建具を壁に引き込むことで内外がつながり、暮らしが外へと広がります。
地階の和室
地階とは思えないほど明るく陽が入ります。
収納は和紙貼りで仕上げています
壁は調湿性のある珪藻土
廊下から和室を見る。障子を開け放した様子です。
地階からリビングを見る。段差を利用して床下を収納にしています。
2階ホール。トップライトの光が周囲の部屋に届きます。
トップライト。家の頂点にあるため、熱気を排出する設備を横格子の中に設けています。