上野毛の家
2009年 東京都 木造 地上2階 敷地面積:330.39㎡ 建築面積:136.27㎡ 延床面積:184.71㎡
 
都内では比較的ゆったりとした敷地に建つ住まいです。
方位が斜めに振れているため、南の庭を雁行しながらL字に囲む配置により、一日中明るく陽が入る家となりました。
また、幹線道路に近いため、目には見えない騒音対策を各所に施しています。
写真:田中宏明+田中宏明写真工房(*は村田淳建築研究室)

上野毛の家
上野毛の家 外観

南東から見た外観。建物を北に寄せ南をまとまった外部空間としています。手前は駐車場で、奥のサービスヤードそして勝手口へとつながります。

上野毛の家 外観

駐車場から見る。2階の深い軒はルーフバルコニーで、それぞれの個室から出られます。

上野毛の家 外観

北東外観。道路側は、騒音を防ぐために開口部を少なくしています。老朽化した擁壁はコンクリートで造りかえ、白花の常磐満作を生垣としました。右の格子戸から玄関へ。

上野毛の家 リビング

雁行しながら連続するリビングダイニング。リビングは奥行きがありますが、吹抜のハイサイドライトから穏やかな光が入る明るい空間です。

 
上野毛の家 リビング

家に帰った家族と自然に顔を合わせるように、階段はリビングの中に設けています。2階に上がると書斎コーナー。吹抜を介して家族の気配が感じられます。

上野毛の家 リビング

リビングから庭を見る。大きなガラスで庭と空の風景とつながります。ガラスは全て複層。ハイサイドライトは、断熱のためにガイド付きの電動ロールスクリーンを備えています。

上野毛の家 建具

窓には、季節に応じた建具を引込戸として用意しています。この家では、網戸を兼ねる簾戸、冬の障子、またロールスクリーンを別に備えています。(*)

上野毛の家 簾戸

簾戸は夏の装い。深く出した軒とともに強い日射しを遮ります。

上野毛の家 障子

冬は障子で冷え込みに備えます。

上野毛の家 リビングダイニング

ダイニングからリビングを見通す。壁に引き込まれた建具でリビングと仕切ることで、来客時などに独立して使えます。

上野毛の家 リビングダイニング

キッチンからの風景。庭の風景を楽しめ、家族の様子をそれとなく感じられるように、家を見通せる場所に計画しました。ガラス戸を壁に引き込めば、デッキとつながります。

上野毛の家 リビングダイニング

簾戸を入れたリビングダイニング

上野毛の家 デッキ

建物に沿うように雁行するデッキが、庭と室内をつなげます。

上野毛の家 庭

南東(右)の棟は親世帯で、落ち着きと独立性を求めて平屋としています。南西の棟は1階がLDK、2階が子世帯の寝室です

上野毛の家 庭

子供が遊び回れるように芝生貼りとし、その周囲に花木を選んで植え、一部を畑にしています。主木は株立ちのヒメシャラ。

上野毛の家 デッキ

雁行するデッキ

上野毛の家 デッキ

広いデッキは子供の格好の遊び場。あちこちから出られるようにしています。(*)

上野毛の家 親世帯寝室

親世帯の寝室から庭を見る。平屋のため天井を屋根のかたちなりに高くしています。

上野毛の家 書斎コーナー

2階の書斎コーナーには、 吹抜に面して長い机と本棚を設えています。右はハイサイドライト。(*)

上野毛の家 吹抜

吹抜の天井を見上げる。大きな屋根のもと、ガラス欄間を通してそれぞれの場所がつながります。(*)

上野毛の家 ルーフバルコニー

各個室の前には広いルーフバルコニーを設けています。

上野毛の家 ルーフバルコニー

ルーフバルコニー夕景(*)

上野毛の家 夕景

主庭から見た夕景

上野毛の家 夕景

リビング夕景

上野毛の家 夕景

リビング夕景。ハイサイドライトを通して変わりゆく空の色を楽しめます。

 

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