浦和の2つの家
2012 埼玉県 木造地上2階 敷地面積:150.80/199.60u 建築面積:80.87/87.45u 延床面積:139.94/142.98u

姉・弟の2つの家を、庭を共有するようにつくりました。
この2つの家では、単なる外部空間ではなく室内のような場所(中間領域)をつくることで、
内と外のつながりをより豊かにしようと試みています。
外で寛いで過ごせる場所があることは、実はとても贅沢なことではないでしょうか。
また、屋根集熱式パッシブソーラーシステム「そよ風」を搭載しています。

 
浦和の2つの家ふぁさ

西の前面道路から見た外観です。
道路側には姉の家。庭をはさんで奥に弟の家があります。

 
浦和の2つの家ふぁさ
株立ちの桂を回り込むようにアプローチします。
桂の上に見えるのは2階の「カバードデッキ」。屋根のかかった外部空間(中間領域)です。
数年もすればは2階に届くほど枝を伸ばし、下草が足元を覆うでしょう。
 

浦和の2つの家あぷろ

大きな庇のかかったポーチは、縁甲板打ち放しのコンクリート壁でゆるやかに目隠しされています。
扉の脇に設えたベンチは、鍵を開ける際に荷物を置くのにも便利です。
 
浦和の2つの家LDK
庭に面したリビング。
天井いっぱいの高さの窓は木製サッシ。障子と網戸は右の壁に引き込まれていて、季節に応じて引き出して使います。
建て替えにあたって残した金木犀が、芳香を室内に届けます。
 
浦和の2つの家LDK
左はキッチン。料理をしている時も庭の風景を眺められます。
 
浦和の2つの家庭
2つの家をつなぐ庭。緑を介してほどよくつながっています。
主木は株立ちの山法師。他には山紅葉、白樫、娑羅、百日紅、ジューンベリーなどを植えています。
手前の人の背ほどの高さのものは吊花真弓。足元は香りのよい沈丁花です。
 
浦和の2つの家和室
北側から安定した光が入る階段をのぼり、和室からカバードデッキ、離れの彫金室を見通しています。
和室入口の上は空気を取り込む格子。
パッシブソーラーシステムの空気の経路になっています。
 
浦和の2つの家和室
 
浦和の2つの家和室
 
和室の天井は折り紙のようなかたちをしています。
切妻屋根が交差する寄棟をモチーフにしたものです。
 
浦和の2つの家かバードデッキ
トップライトから光が入る、明るいカバードデッキ。
正面には庭が見え、後ろにはアプローチの桂が見えます。
程よく囲われているため周囲の視線も気にならず、吹き抜ける風が心地いい場所です。
 
浦和の2つの家カバードデッキ
趣味の彫金をする部屋は、カバードデッキでつながった離れになっています。
 
浦和の2つの家ファサード
弟の家のアプローチは、長さを利用した植栽をしています。
右手が姉の家。
 
浦和の2つの家あぷろ
玄関は、道路から丸見えにならないように手前に植栽をしました。
毎日何気なく緑に接することは、季節の変化を身近に感じられ暮らしを豊かにすることが出来ると思います。
主木は、植木畑に足を運んで選んだ姫沙羅。
 
玄関は階段のある吹き抜けと一体になっています。
パッシブソーラーシステムの空気循環のための吹き抜けにもなっています。
 
浦和の2つの家LDK
リビングから庭を見る。
お互いの家は直接見えない配置にしていますが、庭を通って行き来をしているそうです。
 
浦和の2つの家LDK
障子を壁から引き出したところ。
冬は障子で冷気を遮り、それ以外の季節はロールスクリーンを使います。
 
浦和の2つの家和室
 
浦和の2つの家和室
建物はL字に庭を囲みます。その一辺が小さな和室。
コーナーの柱を残して建具を壁に引き込み、庭とひとつながりになります。
天気のよい日に昼寝をしたら気持ちよさそうです。
 
浦和の2つの家階段
 
浦和の2つの家階段
階段から玄関を見返しています。
2階の書斎は、白く塗装した障子でつながっています。
 
浦和の2つの家書斎
2階の書斎からアプローチ方向を見る。
ポーチに植えた姫沙羅の梢が見えます。やがて、目の前で楽しめるようになるでしょう。