小さなコートハウス
2004 東京都 RC造地上2階 敷地面積:108.54u 建築面積:53.89u 延床面積:94.24u

敷地は自由が丘まで歩いて行けて多摩川にも近く、都市と自然をともに楽しむことができる場所です。
周囲は土地の分割で敷地が細分化され、ここも三方に隣家が迫る状況です。
お互いに軒を接するような近さにあっても、まわりの視線を気にして内にこもるような暮らしではなく、
明るく快適で緑と親しんで暮らしたい。
このような望みを、コートハウスとして屋上庭園をつくることで実現しました。
 
▲外観
限られた広さのアプローチですが緑をしつらえています。駐車場の奥が玄関。
 
▲中庭
1階は中庭をはさんで個室と玄関。これは個室から玄関方向を見返したところ。
明るく開放的で緑とつながりつつプライバシーを守った空間となっています。
 
▲中庭の見下ろし
屋上庭園から垂れ下がるツル性植物。風になびくその姿は見るからに涼しげです。
植栽や家具のしつらえといった人の手が加わることで、建物は住まいへと成熟していきます。
 
▲中庭の見上げ
中庭は建物の高さ2階分の吹き抜けとなっています。
光の井戸といったところでしょうか。
縦に空間をつなげる必要のある都市型住宅には有効です。
 
▲リビング・ダイニング・キッチン
間仕切りのないリビングダイニング、キッチン。
家具をきちんと設えれば、一つの空間の中に幾つも居場所をつくることができます。
奥の窓は、お向かいの緑を借景としています。
 
▲リビングから中庭の眺め
陽当たりのよい2階がリビング。
中庭を挟んで向こうに部屋があることで敷地全体の大きさを感じ、部屋の広がりを得られるのがコートハウスのよいところ。
この住宅ではさらに立体的に空間の広がりを感じられます。
中庭を含んだ家全体がさながらワンルームのようで、一体感のある明るい家となりました。
 
▲寝室
床から天井まで開いた窓は熱の損失を少なくするためペアガラスとしています。
 
▲屋上庭園
限られた広さの街中の住まいでも、屋上を庭として活かせば緑のある生活を楽しむことができます。
住宅地の屋上は意外と視線を遮るものが少なく、開放的な景色を楽しむことができます。
広くはなくともこのような屋上庭園が増えれば、都市の環境ももっと良くなるはず。