駒沢のコートハウス
2001 東京都 RC造地上2階 敷地面積:318.71u 建築面積:145.77u 延床面積:188.44u

敷地は静かで伸びやかな住宅地ですが、従来の箱形の建て方では、室内を気兼ねなく開放できるほど周囲と十分に距離をとれませんでした。そこで、敷地中央にあったクマシデを主木としたコートハウスを計画しました。中庭と屋上庭園、3層の変化に富んだ庭が室内とつながり暮らしを生き生きとしたものにしてくれます。
 
▲外観
道路側立面。窓を持たない立面ですが、道路とつながる前庭と屋上から見える植栽によって、
通りからの表情を和らげました。2階の開口は植木屋さん用の出入り口です。
 
▲中庭
リビングからの眺め。主木のクマシデは建て替え前からあったものを残しました。
右はワビスケ、左はエゴの株立ち。下草はヒメリョウなどです。
コートハウスでは隣家を気にすることなく窓を開放できる魅力があります。
 
▲中庭の見上げ
各部屋から中庭の緑を眺められるように計画しています。
中庭からは日差しと風が入り、住環境を健やかなものに整えてくれます。
 
▲2階からの風景
夏になると葉が生い茂り、心地よい緑陰に包まれます。
正面の個室の奥にはタイル敷きのテラスが見えます。
 
▲中庭の見下ろし
3階屋上庭園からの眺め。3層の立体的な庭に緑が満たされていることが分かります。
螺旋階段は2階と3階の屋上庭園を結びます。
 
▲リビング
建具を壁の中へ引き込めば、室内と中庭は一体の空間となります。
季節の良い時期には自然と気持ちが外へ向かい、明るい心持ちにしてくれます。
戸袋にはガラス戸、障子、簾戸を引き込められます。奥はガラス屋根のカバードデッキ。
 
▲ダイニング
コンクリート躯体のインテリアは木を基調とし、温かみと品格が感じられるデザインとしました。
住まい手好みの古い家具がしつらえられることで一層落ち着きのある空間となりました。
 
▲簾戸
内と外のつながりを求める暮らしには開口周りの工夫が重要で、その情緒を味わう暮らしがまた楽しいものです。
簾戸は夏の装い。
 
▲障子
障子を透した中庭からの仄かな光を楽しむことができます。
意匠的な役割だけでなく熱を遮る役割が、障子にはあります。
 
▲寝室
居間から中庭越しに寝室をみた様子。
中庭の自然と一体となった寝室ですから、気持ち良く目覚められます。
 
▲茶室の露路
玄関横壁にある戸を開けると茶室の露路がみえます
 
▲茶室内部
家全体と同じコンクリートの茶室です。
向き合う二枚のコンクリート打放しの壁の間に、作法に従って木造の造作をしつらえてあります。
コンクリートスラブは化粧天井で隠してあります。奥の壁は土壁。
 
▲茶室内部
コンクリート壁の表情をみる。
茶室の決まり事に縛られず、お茶を楽しむための空間をつくることを第一に考えました
 
▲屋上庭園
3階の屋上庭園にあがれば遮るもののない開放的な景色が得られます。
 
▲屋上庭園
コンクリートで屋根をつくり土壌を整備すれば、地上の庭に劣らないガーデニングや
野菜の収穫を楽しめる庭をつくることができます。